㋙岩村精肉店は昭和26年11月に新発田市上町大善寺小路(現中央町3)にて創業した。
彼女の配偶者B(夫)は出身の名古屋から雌雄鑑別師(ひよこの雌雄を鑑別)の仕事でHに実家の養鶏場に寄宿しながら
鑑別師としての仕事をこなしていた。(当時は鑑別師の収入はかなりのものだったらしい。)
女房のHは片手間に肉屋を開店。しかしいわゆる「おおまち(表通りの商店街)」と呼ばれる
繁華街にはすでに老舗のI精肉やK牛肉店など老舗の専門店が鎬を削っていてまた週末の表通りは人であふれていた。
Hに口癖は「なんとか表(表通りの中心)に出たい」であった。
それが逆に功を奏したのか小売りに見切りをつけたHは卸売りに特化することになる。
一首 減税を喜ばせるより納税を誇りに思える国にしてくれ 志ん笑