ふたつの工場をひとつに集約して人員や機材も削減する。しかも短期間での実行。
117人を抱える生産工場にとっては難しい計画だった。しかし翌年の2月末をもって第二工場は予定通り
閉鎖された。しかし当時の従業員117名と二工場分のコンテナや機材が現場に溢れた。
そこで常務は次の手を打ち始めた。人員の削減である。これにはたくさんのハードルが目の前に立ちはだかった。
まず人選はどうするのか?それを円満に通達して辞職してもらう具体的な方法は?など。
しかし約半年後、まだ若干の障害を残しながらもおおむね達成、80人ほどの現場がうまれた。
まだまだ常務の功績はたくさんあるが53年間の常務に対する感謝とリスペクトについては
語りつくせない。
くれぐれも健康に留意されて豊かな晩年を送らんことを祈らずにはいられない。ここで限りない感謝をささげる。
一首 歩きつつ誰かいるかと振りむけば枯れ葉カサコソ風渡るのみ 志ん笑