従来親鶏(採卵鶏)の肉は加工原料かほかの畜肉の相場が上がった時の増量材としての仕様が多かった。
もともと九州などでは地鶏の代替え品として使われていたのだがここにきてようやく全国市場に
親鶏のメニューが開発され広がってきた。親鶏のおおきな欠点である肉の硬さはむしろそれを利点として
開発された。元来 ブローラーに比べてもうまみが強いのだから開発次第によっては十分末端市場でも通用する。
もう一つの原因はほかの畜肉の長年にわたっての相場の高値であろう。
長年採卵業界の課題である親鶏商材の安定的な商流は決して一瞬の幻に終わってほしくないものだ。
一首 夏のほか亀も田螺も鳴いているその声聴こゆ歌人俳人 志ん笑